外国語教育研究センターとは

 外国語教育研究センターは2003年10月に設立されました。慶應義塾全体の外国語教育を支援し、充実させることを目的とした組織で、<研究>・<教育>・<支援>の三分野で幅広い活動を行っています。ここには大学教員のみならず、外国語教育に携わる小・中・高等学校の教員、また公開講座慶應外語を担当する教員が所属しており、初等段階から大学・大学院を経て、いわゆる社会人教育にいたるまで、多岐にわたる外国語教育のありかたを研究しています。
 「外国語教育研究センター」という名称のとおり、活動の軸足は<研究>にありますが、この分野で実践を伴わない研究はあり得ませんから、<研究>と<教育>をいわば車の両輪として、両者をより高いレベルで統合することが大きな目標です。教育現場から得られるデータをもとに実証研究を行い、そこで得られた知見をふたたび教育現場にフィードバックする。このサイクルをいかに機能させるかを念頭に研究活動を行っています。またそのためには、言語教育についての哲学の研究とそれに基づく政策の立案も重要な課題となります。こうした考え方に基づく活動が2006年4月に文部科学省学術フロンティア推進事業に採択され、「行動中心複言語学習プロジェクト」として結実しました。さらに、2012年からは科学研究費助成事業の枠組みの中で「外国語一貫教育における複言語・複文化能力育成に関する研究」が進められています。
 <教育>の中心は特設科目と公開講座慶應外語です。特設科目は大学で設置される授業で、通常の学部教育ではカバーしきれない分野(例:英語や中国語の超上級科目)や、各言語のスキルに特化した分野(例:発音・聴き取りクリニックや多読)を中心に、9言語(約80科目)を提供しています。一方、公開講座慶應外語は2013年に外国語学校が改組されたもので、中学卒業以上の方であれば誰でも受講することができます。アラビア語・ベトナム語・インドネシア語・タイ語など、一般には学習機会のあまり多くない言語を含め、現在13言語(約200科目)が設置されています。ここでは高校生から社会人まで約1000人の受講生が、それぞれの興味に応じて、同じ教室でともに学んでいます。
 センターではまた、こうした研究・教育活動が円滑に進められるよう、さまざまな<支援>を行っています。講演会やワークショップの企画、Academic Writing Contestの開催、自主学習スペースとしての外国語ラウンジの設置はその一例です。また、CALL教室を有効活用し、オンライン学習システムを導入することで、AV機器やWEBを利用した学習環境の整備に積極的に取り組んでいます。